以外に歩きやすいフットパスで一安心。
尾根を下っていきます。
2017年1月の日々のことリスト
トップに登り、「よく歩いてきいたわ・・・」と
我ながら感心して時計を見ると、何と!まだ20分。
そう、パーキングから20分しか歩いていない!
何という衝撃的事実。
普段、どれだけ運動不足なんだ・・・。
さて、ここからがようやく《尾根を歩くコース》だという。
え?そうなの。
「せっかく上ったのに下るのか」と言う気がしなくもないが
この絶景の中、いざ行かん!
到着・・・
これぞ、ピーク・ディストリクト。
これぞ、英国。
これぞ・・・
感無量。
おっ!あれは娘か?
何だか興奮して叫んでいるぞ。
どこまで続くのだ・・・?
どうした? ばてたか?
中学1年生の12歳児は、果敢に進みます。
続いて私、その後方を夫・・・頂上はまだ?
さらに登ると・・・
お馴染みナショナル・トラストのマークが。
10分ほど歩くと、パブリック・フットパスの表示が。
さて、どんな道が続き、どんな風景が待っているのでしょうか。
ハイ、もちろん・・・下から登るとなるとハード過ぎ。
山頂に最も近いパーキングまで車で上ります。
さぁ、この景色からスタート!
小さな村 Castleton は、あっという間に通り過ぎ
目の前に現れたのは、これから私たちが挑むMam Tor 。
この尾根(!)を歩く2時間コースを予定。
・・・ちょっとハード過ぎない?
石造りの古いコテージに
様々なお店が入っているようですね。
ただ、本日の午前中の目的は、ウォーキングなので
Castleton 村は通り過ぎるだけ。
ここへは、ランチに戻ってくる予定。
Maynard Hotel (Grindleford) → B6251 → A625 → Castleton
旅の7日目。
ホテルでの朝食後、快晴の下
車を走らせ見えてきたのは小さな村 Castleton 。
Surprise view → A625 → B6001 → B6251 → Maynard Hotel
午後8時前、ホテルに戻って来ました。
どうですか、この明るさ。サマータイムですからね。
あぁ、今日も充実した、いい一日でした。
朝からの出来ごとを振り返りながらのディナータイムは
長時間になること間違いなし。
まずは、庭で一杯、喉を潤してから
昨晩美味しかったホテルのレストランでゆっくり戴きましょう。
夕食の用意&片付けをしなくていい幸せを噛みしめながら!
どうですか?まさにサプライズ・ビューでしょ?
私たちは、ウエールズからピーク・ディストリクトへ入ってきましたが
北からこの地域に来る人たちは
工業都市シェフィールドを通って辿り着きます。
あの!シェフィールドから、わずか13マイルで
この景色を見た人たちは・・・そりゃぁ、驚きますよね。
地元の人たちの間では、先ほどの岩からの眺めだけではなく
この峠一帯をサプライズ・ビューと呼ぶそうです。
シャーロット・ブロンテが友人を訪ねてこの地に降り立った時も
同じ感慨を覚えたのでしょうか・・・
先客がいなかったので、余裕で駐車。
「ここ!」って眺めのところには、必ずと言っていいほど
駐車スペースがあり、本当に有難い。
さぁ、向いの丘に広がる景色を堪能しましょうか。
Suprise view → A625
《サプライズ・ビュー》を後にしてA625を下っていくと・・・
こちらにも、サプライズ・ビューが!広がっている。
すかさず駐車スペースに一時停止。
目の前に広がるのは、この景色。
360度見渡せる。
痛いほど身体にあたる強風が気持ちいい。
何もかも余計なものを、取り除いてくれる感じ。
「こんなところ、他にはないよー!」
えっこらえっこら
巨大な岩をよじ登っていくと・・・
見えてきたぞ、サプライズ・ビュー!
茂みの向こうに・・・見えてきましたよ。
おっ!何人か、岩をよじ登っていますね。
私たちも、いざ行かん。
アザミに魅せられて脇道に逸れていくと
あれ?何だか視線を感じる様な・・・
ふと顔を上げると、何とそこには可愛らしい羊がお目見え!
こんな素敵な出会いがあるから、寄り道は止められない。
これでも、「目的地には早く着いた方がいい」と
分かってはいるのですが・・・
道端に、こんな色鮮やかなアザミが咲いていると
ついつい立ち止まってしまうのです。
さて、パーキングに車を止めて、道路脇のフットパスを歩いていきます。
どんな風景が待っていると思いますか?
しばしお待ちを。
Hathersage → A625
「ハザセッジまで来たなら《サプライズ・ビュー》へ行こう!」ってことで
A625をグングンの上っていきます。
空に近づいていく感じ?
ピンボケで見えにくいですが、写真左端下あたりにある
小さな小さな看板(茶色地に青マーク)が《絶景ポイント》の表示です。
な~んて思いながら坂を下りてメイン通りに戻ってくると
出ました、不動産屋さん。
好きなんですよね、ショーウインドウの写真を見るのが。
もちろん、買えないです。
でも、夢は見れますからね。
こちらが、丘を下る道のようで
墓地越しに、ハザセッジ村が見えます。
村を囲む丘を眺めながら歩く小道は
地元の人たちの夕方の散歩道みたいで
犬を連れたご夫妻やおばあさんが
挨拶をしてくれます。
何だか・・・いいですよね。
気分が和みます。
旅なんだけど、自分も近所に暮らしているかのような
気になったりして。
いや、ホント、住みたいんだけど。
引き返す途中、再び重い雲が現れ向いの丘を覆う。
この風景、この暗さ、好きだなぁ~としみじみ眺める。
道を間違って大正解ね。
あらあら、花沿いに歩くのかしら。
気分良く歩いていて、ふと気が付いた。
あれ?私たち丘を上ってるんじゃないの?
下らないと駄目なのに!
走って少し先まで見に行くと
どうやらこの道、向いの丘に上るフットパスに繋がっているみたい。
これ、違うでしょう。
教会を出て、さて帰り道。
ハザセッジ村のメイン通りで、この教会の場所を教えてくれたオジサンは
確か・・・
「帰りは墓地沿いの方向に丘を下りて来てごらん。
景色が素晴らしいから!」
と教えてくれたなぁ・・・と思い出しながら歩く。
こっちで合っているのかな?
何だか好きな景色が広がりそうな予感。
St Michael's Church
セント・マイケル教会
1125年から同敷地に教会があったとされていますが
現在ある教会は1381年に建てられたもの。
塔には、悪天候から金の音を守るスレートが
はめ込まれています。
内部には、あたりに勢力をふるった中世の豪族
エア族の名が!刻まれており
『ジェーン・エア』は
この一族から借りての命名だったことが分かります。
お墓参りを済ませると
急に雨雲が広がり、小雨が降ってきました。
教会の中へ入りましょう。
お墓の横には、こんな表示も。
こちらは随分と分かりやすい。
森の英雄ロビンフッドの片腕、リトル・ジョンが葬られていると
伝えられるお墓です。
,
ありましたよ、看板が。
これまた、教えてもらっていないと絶対見逃していましたね。
もう、アスファルトの小道と、芝生と、同化していますから。
この徹底ぶりが好きなんだけど。
中へ行っていくと・・・奥の方に教会が見えます。
ひっそりとした感じ、と思いきや
向いから英国人5、6人のグループが現れ
「お墓でしょ?リトル・ジョンでしょ?
ここを奥に行って左に曲がったところよ。
見逃さないでね!」
と教えてくれる。
それにしても、ハザセッジ村で出会う人たちは
皆、親切だなぁ。
・・・合っていました。無事到着です。
何て趣きのある入口なんでしょう。
え~と・・・どこを歩いていたかというと
ハザセッジ村の八百屋さんを通り過ぎたところでしたね。
そのまま真っすぐ歩いていくと
アイスクリーム屋さんがあり迷わず購入。
英国人気取りで、ペロペロ舐めながら歩いていると
通りがかりのオジサンが「ここのアイスは美味しいだろう?」とニコニコ。
「とっても!」
あれ?続いて教会が見えてきましたよ。
『ジェーン・エア』に登場した教会は、確か丘の上じゃなかったっけ?
「ここなのぉ~?」と教会前の掲示板を読んでいると
これまた、通りかかったオジサンが話しかけに来てくれる。
「あんたたちの探している教会はここじゃないぞ」とのこと。
何で分かるのだ?
「リトル・ジョンの墓だろ?そこに行きたいんだろう?」
とニヤリ。
そうです。お目当ての教会はむしろリトル・ジョンで有名。
「そうそう、そうなの!」
「その教会なら、このメイン道路をまっすぐ行って
広場を越えたところの左へ伸びる細い道を上って行くのさ!
看板もあるから分かるはず。」
そうして、15分程歩いて見つけたのがこの小さな表示。
いやぁ~、奇跡的に見つけましたよ。
これ、本当に目立ちませんから。
そして教えてくれた細い道は、尋常じゃない細さ。
一般宅の裏庭のようなところを、普通に横切って行きますから。
しかも延々上って行く。これ、大丈夫?本当に合ってるの?
明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年は、蠟梅の写真からスタートです。
去年の1月、我が家の庭に植えた木は
上手く根付いてくれたようで新春を彩ってくれました。
何だかいい年になりそう・・・。
いや、なりますように。
今、心にあることを一つずつ行動に移していきたいな。
明日からは、英国旅行の続きをお楽しみください。